猫から学ぶ外猫から家猫5匹の猫達

猫嫌いの夫婦が突然、野良猫たちと出会った一部始終

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動物が嫌いな人・好きな人
全く興味がない人
動物との距離感はひとそれぞれですね。

子供の頃から猫が嫌い!

だから、まさかの想定外の出来事に戸惑いました。たかがペット。でも、私の生活を大きく変えた出会いでした。人も猫も「出会い」は宝もの。

猫のイメージ

生ごみをあさる害獣である
顔が恐ろしい化け猫だ
トイレも強烈に匂いそう きっと不潔に違いない
毛が抜ける
平穏な生活が乱されるのはいや

興味を抱く以前の問題でした。

出会ったのは、2020年5月GW。
家の修理の為、私たちは作業に没頭。春風が気持ちよく吹いていました。

何気なく、二階のベランダから見下ろすと、白い猫がうちに入っていく姿を発見。すかさず写真を撮りました。

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ベランダから撮影した母猫

通りすがりの様子だったので気にせずに作業に戻りましたが、胸騒ぎがする。

少し経つと、どこかで小さな鳴き声が・・。猫?にしては、「ちゅーちゅー」とか「ぴーぴー」と聞こえてくる。

それは、家の裏手から聞こえてきました。

鳴き声のする場所に一番近い窓を、恐る恐る開けてみると、そこにはお母さん猫が子猫3匹を包むように横たわり、お乳をあげていました。


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目を見開いてこちらをみています

野良猫の母子を発見

「こんな白昼、見てはいけないものを見た」

急いで窓を閉め、また開けて写真を撮りました。手が震える、どうしよう。

「ドキドキ」一瞬心臓が止まったような、足が絡まるような、そんな夢を見ている感覚。

まじかに見る野良猫がこんなに愛おしい。そんな「自分」に動揺していたんですね。生まれて初めての感情が沸いたのを、今でもはっきり覚えています。

害獣「野良猫」がうちの敷地内で子育てをしている。

これは、ものすごく面倒な事になった・・と思っていました。ここは猫に詳しい娘に連絡してみよう。すぐに近所に住む二女に電話を入れました。

これは夢じゃない

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これは悪夢じゃない。我に返り、娘に相談しました。

「保護団体に知らせて何とかしてもらおうかな」
「どうすれば良いか考えて欲しい」
と話しましたが「ママ自身はどうなの?それが答えだよ」との。

動物愛の塊みたいな娘に相談した時点で、どう言われるか察してはいましたよ。でも「即決」は出来ませんでした。猫なんて、猫なんて、猫なんて・・・・絶対に、うちは無理だよ。自分に言い聞かせていました。

猫の母性

何という健気さ。でも、絶対に夫はきっと首を縦に振らない。私も猫なんて、ましては野良猫なんて。動物はペットショップで買い上げるもの。毛並みのよい血統症が良いに決まっている。絶対に無理・・・無理だ、無理だからね、と自分に言い聞かせていました。

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自問自答

何度も自問自答しました。

・見ないふりして過ごす

・家族として迎える

・もし、迎える事になったら、旅行だって気軽にいけない、部屋を汚されるかもしれない、お金もかかる、ゲロだって、粗相もたくさんする、毛だらけになる、懐かないかもしれない、病気にもかかるだろう。

とことんマイナスをあげました。
そして、一つづそのマイナスを消していく事で考えを固めていきました。
何度も、何度も繰り返して考え、

なんとかしたい!

と思うようになりました。

「何とかしたい」そう思ったのなら、「何とかしよう」

動かなければ、ずっと回り続けるしかない。動いてみる。一緒に過ごしてみて、迷ったらその時に考えよう。考えて悩んでみようと決めました。

動く

私達が考えている間にも、そんな空気を察した母猫は一匹の子猫を連れ、どこかに行ってしまいました。猫はとても賢いのですね。このままでは、一家で引っ越しをしてしまう。

急いで、残された2匹の子猫を抱きかかえ家に入れました。考えは、全くまとまっていない状態でしたが、動かずにいられませんでした。さて、どうしよう。娘のところには、すでに犬1匹と猫が2匹、加えて小さな子供もいるし現実的には受け入れるのは難しい。選択肢は3つ。

・我が家で迎える
・無理して娘に迎えてもらう
・里親さんを探す

娘の手のひらで眠る「小さくてふわふわな子猫」を眺めながら、ボーっと考えてみました。コロナで皆が動けない時期に、他人に委ねる考えは全く浮かばず、まずいまずい。どうしよう。困った。

決める

保護して一週間は近所に住んでいる二女が世話をしてくれる事になりました。その間、名前を考えながら、新しい猫との生活についてあれこれ考えながら家の片づけを始め

「悩むことをあきらめない」と決心。

どんな道を選んでも、後悔はする。

気持ちが大きく動く方を選んだ結果、我が家でお迎えする事に決めました。

猫生活のはじまり

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保護して初めて撮った写真

幸いにも娘が一週間限定で世話をしてくれている間、私の心構えも整い、いよいよ迎える事に。ケージとトイレも準備。「初めての猫との暮らし」のはじまりました。何をしていても愛おしくて、抱けば左右に揺らしてみたり、話しかけたり。朝起きて、息をしているだけでホッとする、そんな毎日でした。

猫嫌いだったのは、どこのどちらさまでしたか?と吹き出しながら愛おしい猫たちとの生活が、ゆっくりはじまりました。

と、当時に「どこかへ引っ越した母猫とあと1匹の子猫」を、何とか助けたいと、思うようになっていました。

母猫ともう1匹の子猫の行方

それから時々、母猫と子猫の姿をみるようになりました。現れる場所は、庭先やうらの空き家。早くしないと次の妊娠を食い止められない。母猫と共にどこかへ引っ越した子猫の事も心配です。

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警戒心の強い母猫はとなりの家からじっと見ていました。

母猫は私を恨んでいるんだろうな、子猫を返してほしいと怒っているんだろうな、心ちぎれる切ない気持ちになりました。まだ生まれて三週間程の子猫たち。すでに固形物が食べられる月齢だったのが、唯一の救いでしたが、何をどうすればいいのか分からない状態で、頼りになるのは「娘のなぐさめ」とYouTubeでみた「猫を保護している団体」の動画だけ。どれだけ救われたかわかりません。

季節が変わり

ひと月くらいは、時々親子で姿を見せてくれました。コロコロに太った子猫は「三毛」なので推定女の子。母猫のしっぽで遊んだり、そっと差し入れた餌を食べる可愛い子でした。同時に、ますます罪悪感がつのります。「とにかく保護」と焦り始めていました。

保護できなかった子猫

春から夏へ

ウダウダと迷っている間、子猫の姿は消え、母猫だけがときどき庭へ来るようになっていました。野良猫は親子関係をある一定の時期を過ぎると、親子と言う感覚ではなくなるのですね。それでも、ふとした瞬間どこかで子猫が鳴いているような気がする。でも、この時、すでにそれぞれの道で生きるようになっていたのだと、のちに知る事になるのです。

そして、決断

2匹の子猫を保護して、2か月が過ぎた頃「もう限界」を感じていました。雨が降れば外の様子が気になり、少しでも猫の鳴き声が聞こえれば、じっとしていられない。いつも母猫の事ばかり考えるようにになっていました。子供を奪ってしまった罪悪感をどうしても「仕方ない事」と諦める事はできない。だから、意を決し自分で捕獲に挑戦してみようと動きました。

捕獲って簡単じゃないよね

失敗の連続

まずは、餌付け。庭先や裏の「猫が通りそうなところ」に餌を置き、様子を観察。根気だけが頼りの日が過ぎました。週に一度のペースで餌をたべている事が確認できた頃、日中、私の目の前に母猫が現れました。捕獲は、簡単ではないけれど、いつか入ってくれる。捕獲器を「常駐」する次のステップに進めたのは、「きっと入ってくれる」という自信がどこかにあったんですよね。でも現実は、シビア。毎日カラの捕獲器を確認しては、もうどこか遠い所へ行ってしまったのだろうと諦める、そしてまた再開。その繰り返しでした。

捕獲成功|虹の橋からの使い

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おびえていますね

コツコツ餌付けし始めてから、3か月経った頃。その日がやってきました。休日だった夫が先に、捕獲器の異変に気付き、慌てて確かめると、おびえながら威嚇している母猫の姿がそこにありました。

「よかった」涙がとまりませんでした。「子供達を奪ってごめんね」まず、その事を誤らなければと思いました。

すぐに娘に電話で報告したところ、とても不思議な話をしてくれました。

今朝、夢をみた。
今年の夏の終わりに亡くなった猫のキイちゃんが「実家から出てくる夢」
キイちゃんは「成猫になってから」保護され娘の家猫になった子です。
きっと呼んでくれたんだね。
長かった「救いたい」と祈る毎日が終わりました。

2歳で天国へ行ったキイちゃん

あとがき

無事に捕獲できた母猫が、どんな生活を送ってきたか調べようがないと思っていましたが、ご近所さんから「地域猫」だった事、私が保護するまでの間また出産していた事を知りました。「地域猫」の存在をせめて私が知っていたら?もっと早く捕獲できていた!と悔やまれます。今は近所を歩く度、我が家の母猫が産んだ子達はいないかな?とパトロールしています。

2020年の春の出会い

猫に扮した誰かに「残りの時間」を大切に過ごしなさいと言われているような「見えているものだけを信じないでね」と教わっているような気がしています。

神様みたいに明るい方へ導いてくれた猫たちと生きていきたいと思っています。

最後まで読んでくれてありがとう!

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