
子供に「頼る」敷居の高さ

先日、父から「76歳の母が骨折して寝たきりになった」と知らされました。
植木の手入れが原因で「一週間前に」圧迫骨折したそうです。
「誰かに頼る」より「自分たちで」何とかしようと思っていたのでしょう。
とっさに色々考えてみましたが、焦りながらも「冷静」に動いた事を書いておこうと思います。
怪我を知ってからの流れに加え「良かった点」・「反省点」をまとめていきます。
「いつ」くるか予想がつきにくい親の介護。
読み流しているだけで「覚えなくても」役に立つはずです!
何は「ともあれ」区役所に電話

年老いた親が突然、ねたきりになってしまった!
検索してみると、
「いつ・どこへ・だれに」相談したらいいのが、丁寧に解説しているサイトがたくさんありました。
情報迷子になりつつ、実家のある地域の「区役所」を検索。
記載の文面をある程度読んだ後、電話で問い合わせました。
とりあえず先に介護申請

介護申請がおりるまで30日程度かかるようです。
住んでいる地域の役所のHPにアクセスすると詳しく出ています。
申請には二つの方法があるようで・・
❶役所に郵送・または直接出向き申請書を提出
❷地域の包括支援センターへ電話して申請を代行してもらう
この「どちら」か。
「介護保険証」が手元にあるのだから、いつでも使えるでしょ。
は間違えなのですね。
❶でも❷でも申請できますが、❷地域の「包括支援センター」が一番手っ取り早いと感じたのですぐに電話。
たった一本の問い合わせ電話が出来ない

老々介護の場合は特にそうかもしれません。「第三者に依頼する」が出てこないんですね。
「痛がる母を診察した整形外科の先生」も初診の時に「介護」の事に触れて下さっていれば・・・
などと思ったりもしましたが、先生も忙しく手一杯なのでしょう。
コロナ禍でどこも混乱しているので、ここも冷静に。
役所や地域包括支援センターへ電話
動き出す「介護のプロたち」
痒いところに手が届いていくのは、見ていて気持ちが良かったです。
「地域包括支援センター」に電話を入れると、あれよあれよと担当の保健師さんが自宅まで来てくれました。
その後、
介護の仕切り役=「ケアマネジャー」さんも加わり、話はどんどん進んでいきます。
❶現状を把握して
❷さらに整理して
❸必要なものを手配して
❹今後の予定を立てる。
この流れを一手に引き受けてくれます。
手早く動いてくれるので、安心。
介護にまつわる疑問と回答
★「契約書」がとても多いのはなぜ?
介護ビジネスが活発になれば、「ズル」をする会社もたくさんあるのでしょうね。
する側も、利用する側も「契約書」が大切なのはお互いを守る手段でもあるのです。
★「介護申請」に時間がかかるのはなぜ?
「どれくらいの介護が必要なのか」をあらゆる角度から「測る」必要がある為です。
悪用する人がいるから、ルールが出来てしまう。
この残念な仕組みは介護にも当てはまるようです。
★申請が下りるまでは?
介護申請の認定が下りるまでの1か月のあいだでも「介護ベット」や「生活を楽にする道具」は即日、手配してくれます。
概算で見積もりを出してくれます。
中には介護認定がないと自費になるものもありますが、ほとんどは保険が利くので安心です。
「困った事」を聞き出す力

「なにを必要としているのか」
この「聞き出す」ことが「家族」には難しい。
例えば、「腰椎圧迫骨折」だから、とにかく安静にするのが最も重要。
安静を快適にするには「こんなベットがいい」
「合わせるならこんなマットレスがいい」
と提案してくれるので、母は「これで少し楽になれる」と安心していました。
ベットやマットレスの種類もたくさんありましたが、母にあったものを聞き出してくれました。
素人にはわからない事ですね。
とても助かりました。
ちなみに「ベッド本体」と「落下防止柵」と「マットレス」で合計月額おおよそ1200円。
まだ、申請はおりていませんが、概算でも意外に抑えめで驚きました。
反省と良かった事とまとめ

★反省点
・親の生活ぶりをもっと知っておくべきでした。
両親とも年齢相応ですが、まだ自分の事はしっかりやれると安心してました。
でも「もっと関わって」いればスムーズだったと思います。
・布団ではなく、ベッドを使う事のメリットを伝えておくべきでした。
回復し元気になっても、ベッドでの生活を進めたい理由があるからです。
布団の上げ下ろしがなく、腰への負担が違う事がわかりました。
★良かった点
・以前のブログの記事で「調べよう」と思い、殴り書き程度の知識をまとめていました。

「なんとなく」ですが、ふんわり知っていた事は大きかったと思います。
役所への問い合わせも「ある程度の知識」があると「質問」しやすい。
電話口の係りの人の話しも理解しやすくなります。
介護は「突然」やってきます。
そして、
自分の親の老後を考える事は、私自身の終活と直結している。
「老いる」ことを受け入れ「出来るだけ豊かに生きる事」をしっかり考えて行かねばと感じました。
★声をあげる事の大切さ
団塊の世代の人は「根性」で日本を支えてきました。
だから「がんばり屋」だし「人に迷惑をかけない」が前面にいきがち。
それに習って育った私も「同じ気持ち」が根底にあります。
人に迷惑をかけたくないな・・・
でも「介護」にまつわるビジネスはとても盛んで、介護も「システマチック」になっていました。
デジタルとは程遠く「介護は絶対に家族で」と言う考えはすでに古いのですね。
先人たちの苦労の甲斐あっての事でしょう。
母の怪我の完治までは、まだ遠いので根気よく付き合いながら終活していきたいと思います。
コメント